2008年8月6日 試験杭

本来ならば昨日試験杭が行われ、今日から本格的な杭打ちが始まる予定でした。しかし、ご存知の通り昨日は関東地方をものすごい集中豪雨が襲い、作業は掘削まで終えた時点で中断を余儀なくされました。
昨日の雨の影響は予想以上に大きかったらしく、この日はその復旧作業からスタートしました。
これは杭を打つ正確な位置を測量し直しているところです。
杭を打ち込む中心点に印を付けているところ。
入念に位置を確認します。
こちらはコンクリートを生成するプラントの一部。水とセメントを調合しています。
こちらはこれから打ち込まれる杭。1m毎に印がつけられています。
いよいよ試験杭の打ち込みがスタートしました。5本の杭を順番にジョイントしながら徐々に打ち込んでいきます。こちらは5本目の杭のジョイントを終え確認の記録を撮っているところです。
杭芯のずれがないか入念にチェックしながら作業を進めていました。
最後の杭を打ち込む際、予め流し込んでおいたコンクリートが杭の中心の空洞を通って外に噴水のごとく溢れてきました。
既定の深さまで杭が打ち込まれるか見届けます。
と、ここで何やらトラブルが発生したようです。炎天下の現場にしばし緊張が走ります。
一度杭を上げて、何度か打ち込もうとトライしますが、なかなか下に沈んでくれません。
どうやら、途中にある砂利の層が掘削の際に少し崩れ落ちたらしく、それが地中に堆積したためにそれ以上下には埋められないようです。正に不測の事態です。
こうなってしまうと、どうしようもないので、とにかく新たな対策を検討して対処していくしかありません。
こちらは規定の深度からどれぐらいの誤差があるのか測量で確認しているところです。
こちらは杭打ちを管理している施工管理システム。
現場の休憩室の前に大きなプールが出現しました。
ここでは、杭打ちの際にあふれ出てくる水やコンクリートなどを含んだ泥水に石灰などの地質改良剤を混ぜて一時的にプールしておき、ある程度固めてからダンプで搬出するのだそうです。
試験杭の方はとりあえず後日対策を施すことになりそうです。現場には今なお重苦しい空気が漂っていました。
こちらは杭の打ち込みを終えた杭をグリップする機材を洗浄しているところ。
そうこうしている内に明日打ち込む杭を載せたトレーラーが到着しました。
現場では時として予測の出来ないトラブルが発生することがあります。しかし、そこで挫けてしまうのではなく、とにかく前進しなければならないんだということをここで汗を流す職人さんたちの後ろ姿が物語っているようでした。
どこまでも広がる美しい青空に、大きな雲がゆったりと浮かぶ、真夏の現場からのリポートでした。