2008年6月30日 山留め

この日山留め作業の最終日を迎えました。山留め作業の手順は以下の通りです。

まずはH型鋼をクレーンで吊上げます。
次にそのH型鋼のある部分を、打ち込むための機械にはめ込みます。
続いて打ち込みに使うクレーンで吊るされている部分全体を90度回転させ(人力で押しています)、H型鋼を打ち込む位置へ合わせます。
慎重にH型鋼を地中に打ち込んでいきます。
水色の機械がH型鋼を挟み、そのまま下へ垂直移動することによって打ち込んでいきます。
クレーンを操縦するオペレーターからはH型鋼がどのように打ち込まれているか目視することができないため、作業員が手振りで的確な指示を出していました。
打ち込みの最終段階になると、既に打ち込まれているH型鋼との頭を揃える必要があるため、特殊な機材を使用して慎重に作業が行われていました。
こちらがその特殊な機材。正式名称は分かりませんが、測量に使うような三脚に固定され、作業員の方が手にしているセンサーとちょうど同じ水平位置に達すると赤外線センサーが反応し「ピッピッピー」という音で知らせる仕組みのようでした。
オペレーターと作業員との阿吽の呼吸による絶妙なチームプレーにより順調且つスムーズに作業が進められていました。
現場全景
1本、H型鋼の打ち込みが終わる毎にクレーンで吊り下げられている部分を90度回転させ(人力で引っ張る)、次のH型鋼をセットします。
こちらはかつてあった井戸の真ん中に打ち込まれたH型鋼。
こちらがそのH型鋼。
今回の作業はサイレントジャッキ工法という工法で行われました。かつては正にカーン、カーンというものすごい音を立てて打ち込む工法が主流でしたが、都会のど真ん中で、しかも病院のすぐ脇でそのような騒音を出す訳にはいかないということで、このような非常に静かでほとんど振動もしない工法で行われました。
こちらが、H型鋼を挟み込み、地中に打ち込んでいた機械。打ち込むというよりは沈め込むと表現した方が適切かも知れません。ちなみにこの機械はこの会社様の特許なんだとか。
このような大型重機を自由自在に操れる技術にちょっと感動しました。